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ごみ出し支援に1日100ポイント 常陸太田市、近所の助け合いを制度に|2026年10月18日版

住宅の玄関先からごみ袋を運び、高齢者のごみ出しを手伝う地域住民のイメージ。

ごみ出し支援に1日100ポイント 常陸太田市、近所の助け合いを制度に|2026年10月18日版

茨城県常陸太田市は10月1日、ごみ出しが難しい世帯を近隣の人などが手伝い、支援者に地域貢献ポイントを付ける制度の支援開始日を迎えた。玄関先から集積所まで「燃やすごみ」を運ぶ活動に対し、1日100円相当を付与する。利用する世帯の負担は無料だ。

特徴は、近所の助け合いに市がポイントを付ける仕組みにある。ただし、利用希望者が支援者を探してから申請する方式で、頼める人が見つからない場合の対応が大切になる。

  • 支援するのは、玄関先から地域の集積所までの「燃やすごみ」の搬出。
  • 対象は、要介護度や障害の程度など、市の要件を満たす在宅世帯。
  • 支援者への付与は活動1日100ポイント。同じ日に複数世帯を手伝っても同額。
  • 利用希望者は、支援者を見つけてから市の窓口に申請する。
目次

これまでの無償の手伝いを、市が支える

制度の背景には、すでに近隣住民が担ってきたごみ出しの手伝いがある。

毎日新聞の配信記事によると、市は、ごみ出しが困難な高齢者や障害者だけで構成される世帯を市内で110軒把握していた。これまでは近隣住民らが無償で支援しており、2024年度から学識経験者らが制度や環境の整備を検討してきたという。

市の2026年度予算の説明資料でも、ごみ出し困難者への支援に地域貢献ポイントを付ける事業として184万円が計上されている。日々の小さな手伝いを、行政の事業として支える動きだ。常陸太田市・2026年度予算説明資料

ポイントは現金の支給ではなく、デジタル地域通貨のアプリ「じょうづるさんPay」に付与され、市内加盟店で使える。支援へのお礼が、地域の店での買い物にもつながる設計になっている。

利用には条件がある――まず確認したい申請の入口

高齢であることだけで、自動的に利用できる制度ではない。

市の制度案内では、市内在住で住民基本台帳に記載され、在宅で暮らし、支援できる親族がいないことに加え、世帯を構成する人の要介護度や障害の程度に条件を設けている。

申請の順序にも注意が必要だ。市の案内は、近所などで支援してくれる人を探し、その人が決まってから窓口に申請する流れを示している。

ここがポイント: 支援者探しが申請の入口になる。手伝ってくれる人が思い当たらない場合は、申請前に市へ相談したい。

ここには、制度を使いやすくするうえでの課題もある。近隣とのつながりがある世帯は申請に進みやすい一方、頼める相手がいない世帯では、対象要件を満たしていても最初の一歩を踏み出しにくい。これは制度の手続きから読み取れる論点であり、実際に申請を断念した人がいると確認されたわけではない。

次に見るべきは「何人に届いたか」

制度の効果は、ポイントを付けた回数だけでは測れない。これまで手伝っていた人が活動を続けやすくなったか、支援を受けられなかった世帯にも届いたかが重要になる。

今回参照した市の案内と報道からは、開始後の利用実績や利用者・支援者の評価までは確認できない。今後、確かめたいのは次の点だ。

  • 支援につながった世帯数と、申請前の相談の状況。
  • 支援者が見つからない世帯への案内や調整。
  • 支援者が無理なく活動を継続できているか。

利用を考える世帯は、対象になるかだけでなく、「誰に頼めるか」も含めて市に相談するのが具体的な出発点になる。近所の善意を支える制度が、近所に頼れる人のいない世帯へどう届くか。そこが次の確認点だ。

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