岐阜市の普通ごみが有料に、45リットル袋は1枚50円――資源ごみはどうなる?|2026年10月3日版
岐阜市で10月1日から、普通ごみの処理が有料になった。生ごみなどを集積所に出すには市指定の袋が必要で、家庭用45リットル袋は1枚50円。ビン・カン・ペットボトルやプラスチック製容器包装の出し方は変わらず、有料化の対象外だ。
家計に加わるのは袋代だけではない。これまで使っていた袋で普通ごみを出すと、回収されずに残る。まず確認したいのは、袋の種類と、無料で資源回収に出せるものの分別だ。
- 普通ごみは10月1日から有料指定袋で出す。
- 家庭用は45・30・15リットルの3種類。10枚単位で販売する。
- 資源ごみの袋と、古紙・古着などの資源分別回収は従来どおり。
- 指定袋以外の普通ごみは回収されない。
何が変わった? 買い物の際に指定袋の確認を
変更されたのは、地域のごみステーションに出す普通ごみの排出方法だ。
家庭用の指定袋の価格は、次のようになる。
- 45リットル:10枚500円、1枚50円
- 30リットル:10枚330円、1枚33円
- 15リットル:10枚160円、1枚16円
市内のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで販売されている。会社や店舗などが使う事業系の袋は、45リットルの1種類だ。料金と対象は、岐阜新聞の開始前の案内でも整理されている。
仮に45リットル袋を月8枚使う家庭なら、袋の購入費は月400円。30リットル袋なら264円、15リットル袋なら128円になる。これは同じ枚数を使う場合の単純計算で、従来の袋の購入費を差し引いた「負担増」の額ではない。
袋を小さくすれば支出は下がるが、入りきらず使用枚数が増えれば節約にはならない。まず普段の排出量に合う容量を選ぶことが出発点になる。
店頭にない場合は、別の販売店も確認
市は、店舗の販売状況によって一時的に指定袋が店頭に並ばない場合があると案内している。見つからないときは、市の販売店一覧から近隣の別店舗を確認できる。岐阜市「指定ごみ袋について」
開始初日の朝には、市職員が集積所を確認し、指定以外の袋に回収できない旨のシールを貼る様子が報じられた。袋の切り替えは、すでに収集現場で実施されている。ぎふチャンの10月1日の報道
資源ごみまで有料になるわけではない
分別によって、指定袋に入れる量は変わる。ただし、普通ごみを何でも資源回収へ移してよいわけではない。
市の案内では、次の区分は従来どおりだ。
- ビン・カン・ペットボトル、プラスチック製容器包装:無色透明または中の見える乳白色の袋で排出。
- 古紙・古着など:自治会連合会や地域団体による資源分別回収を利用。
- 粗大ごみ:従来から有料で、今回の普通ごみ有料化による変更はない。
一方、生ごみや資源化できない紙ごみなどの普通ごみは指定袋に入れる。紙だからすべて古紙回収へ、プラスチックだからすべて容器包装へ、という分け方ではない。迷う品目は市の分別案内で確かめたい。広報ぎふ・2026年3月1日号
ここがポイント: 家庭で見直すのは「どの袋を買うか」と「何を普通ごみに入れるか」の両方。資源回収の対象品を正しく分ければ、有料の袋に入れる量を抑えられる。
市が目指すごみ減量と、住民が感じる手間
市が掲げる目的は、ごみの減量と資源化、そして処理施設の更新などに伴う将来世代の負担軽減だ。
背景には、2027年4月に稼働予定の次期ごみ処理施設がある。燃やすごみを減らし、資源として回収できるものを分けるよう、市は協力を呼びかけている。岐阜市の導入によって、県内すべての市町村で普通ごみの処理が有料になったと地元メディアは報じている。岐阜新聞の開始当日の報道
ただ、住民にとっては毎回のごみ出しの手間も切実だ。ぎふチャンの取材では、袋の扱いが面倒になると感じつつ、周辺自治体も実施していることから受け止める市民の声が紹介された。
これは取材に応じた一人の意見であり、市民全体の賛否を示すものではない。それでも、制度を使う側が気にするのは、環境政策の目的だけでなく、日々の作業と支出であることが伝わる。
導入したことと、ごみが実際に減ったことは別だ。 開始から間もない10月3日時点では、今回確認した開始時の資料や報道から、減量効果まで判断することはできない。
次のごみ出しで確認したい3点
住民がすぐにできるのは、手元の袋と分別の確認だ。
- 普通ごみ用の袋が岐阜市の指定袋か確認する。 以前の袋をそのまま使わない。
- 資源回収の対象品が混ざっていないか見直す。 特に紙類とプラスチック製容器包装は、市の品目別案内に合わせる。
- 指定袋が買えないときは販売店一覧を確認する。 一つの店の在庫だけで判断せず、近隣店舗を探す。
分別や排出方法を調べる際は、市のごみ処理有料化案内に、ガイドブックやよくある質問がまとまっている。
今後確認したいのは、普通ごみの量がどれだけ減ったか、回収されずに残る袋が減っていくか、資源回収へ適切に分別されているかだ。袋代が新たな支出として定着する一方で、ごみの減量が進むのか。次に注目すべきは、導入後の収集実績になる。
