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豊中市、単身高齢者の住み替えに月最大2万円 見守り付き住宅の家賃を補助|2026年10月21日版

賃貸住宅の玄関先で住まいの支援担当者と相談する高齢者のイメージ。

豊中市、単身高齢者の住み替えに月最大2万円 見守り付き住宅の家賃を補助|2026年10月21日版

大阪府豊中市が10月、単身高齢者の住み替えを支える家賃補助を始めた。対象は、安否確認や見守りを受けられる「居住サポート住宅」。大家が家賃を下げた分を、市が1戸あたり月最大2万円補助する仕組みだ。

入居者に現金を配る方式ではない。家賃を抑えながら、入居後の生活を支えるサービスも受けられる賃貸住宅を増やすことが狙いになる。市の発表によると、2026年度の補助枠は20件だ。

  • 主な対象は、所得などの条件を満たす65歳以上の単身者。
  • 対象住宅は、市の認定を受けた家賃月額6万5,000円以下の住宅。
  • 家賃とは別にサポート料がかかるため、毎月の総額で比較する必要がある。
  • 大家側の補助申請は賃貸借契約の締結前に必要。
目次

家賃だけでなく、見守りの費用まで払えるか

この制度を理解するうえで大切なのは、家賃とサポート料の関係だ。

豊中市は、家賃6万5,000円、サポート料1万円の場合を例示している。補助がなければ合計7万5,000円。月2万円の家賃減額があれば、家賃4万5,000円とサポート料1万円で、合計5万5,000円になる。

つまり、この例では見守りなどの費用を含めても、家賃6万5,000円の一般住宅より月の負担が小さくなる。ただし、これは市が示す参考例であり、すべての物件が月5万5,000円になるわけではない。市の制度案内で、対象条件と負担の考え方を確認できる。

ここがポイント: 比較するのは家賃の表示額だけではない。サポート料を加え、毎月いくら払う契約になるかを見る。

住み替えを検討する本人や家族にとっては、家賃の安さと、離れて暮らしていても生活状況を確認してもらえることを、同じ契約の中で検討できる点に意味がある。

「居住サポート住宅」は何をしてくれるのか

居住サポート住宅は、賃貸住宅の大家と居住支援法人などが連携し、入居後の暮らしを支える住宅だ。豊中市では、計画の認定を受ける必要がある。住宅制度の説明では、安否確認、見守り、福祉サービスへのつなぎを柱にしている。

市の家賃補助の案内では、支援内容を次のように示す。

  • 毎日の安否確認
  • 月1回以上の訪問による見守り
  • 生活相談や緊急時の対応支援など、福祉サービスへのつなぎ

家族が毎日訪ねることが難しい場合でも、入居後の様子を確認する役割を契約に組み込める。ただし、安否確認があることから、常時職員が付き添うサービスまで想定してはいけない。確認の方法、連絡が取れない場合の対応、家族への連絡先は、物件ごとに聞いておきたい。

大家にとっても、家賃だけでは解決できない問題がある。市は、高齢者への貸し出しに際し、見守りや緊急時対応への不安があると説明している。支援を担う事業者とつながることは、入居を受け入れる側の不安を減らすための仕組みでもある。

誰でも使える補助ではない

今回の補助は、単身高齢者の新たな入居に伴う家賃減額を支えるものだ。市の発表では、補助期間を最長25年としているが、入居者や住宅には条件がある。

主な入居者要件は、次のとおりだ。

  • 65歳以上の単身者で、住宅扶助を受けていないこと
  • 安否確認、見守り、福祉サービスへのつなぎの3つを受けること
  • 所定の計算方法による月収が15万8,000円以下であること
  • 豊中市内に1年以上居住し、持ち家を所有していないこと

ここでいう月収は、公営住宅法に基づく計算を使う。年金などの振込額だけで対象外と決めつけず、市に確認するのが確実だ。

また、認定住宅であることと、家賃補助を利用できることは分けて確認したい。対象物件の空き状況や補助の利用可否まで、制度名だけで判断することはできない。

地域からも問われている「実際に借りられるか」

制度への関心は、補助額だけにとどまらない。

豊中市議の今村正氏が9月28日に公開した議会質問と答弁の紹介では、単身高齢者への貸し渋りを防ぐ取り組みと、家賃補助の進捗が取り上げられた。市は、相談者の状況に応じた制度案内や、不動産事業者を通じた大家との調整を進めていると説明している。

これは市議個人が掲載した議会活動の報告であり、住民全体の評価を示すものではない。ただ、家賃を下げる制度ができても、希望する場所で入居できる住宅が見つからなければ、住み替えには結びつかないという課題を読み取れる。

年度の補助枠20件に対し、どれだけ物件と入居希望者が結びつくか。今後は募集件数に加えて、実際の入居と家賃減額の実績を見ていく必要がある。

契約前に確認したい3点

利用を考える場合は、物件探しと補助の相談を並行して進めたい。

  1. 入居資格:市住宅課で資格確認を受け、所得や居住期間の条件を確かめる。
  2. 月々の総額:家賃、サポート料、共益費などを合算した見積もりをもらう。
  3. 申請の順序:大家の補助申請が契約前に必要なため、契約日を決める前に手続きを確認する。

入居資格の相談先として、市は住宅課の電話番号「06-6858-2396」を案内している。まず確かめたいのは、補助の上限額よりも、自分が入れる物件があり、支援の内容と毎月の支払いが暮らしに合うかどうかだ。

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