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ケベック州、冷蔵庫は6年・スマホは3年の無料修理保証へ|2026年10月12日版

家電売り場に並ぶ冷蔵庫と洗濯機のそばに修理担当者が立つイメージ。

ケベック州、冷蔵庫は6年・スマホは3年の無料修理保証へ|2026年10月12日版

カナダのケベック州で10月5日、対象の新品家電や電子機器に、3〜6年間の無料修理を求められる法定保証が導入された。冷蔵庫は6年、洗濯機は5年、スマートフォンは3年。追加料金を払って加入する必要はなく、対象商品の購入・長期リース契約に自動で適用される。

変わるのは、保証の年数だけではない。対象期間内に正常に動かなくなった場合、消費者は「この価格の商品なら、もっと長持ちするはずだ」と耐用年数の妥当性を争う前に、無料修理を要求できる。ケベック州消費者保護局(OPC)は、9月15日の発表で制度の開始を案内した。OPCの発表

  • 対象は10月5日以降に契約した、指定の新品家電・電子機器。
  • 保証期間は商品ごとに3〜6年で、納品日から数える。
  • 修理の部品代、工賃、合理的な輸送費をカバーする。
  • 誤使用による損傷や通常のメンテナンスは対象外。
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「何年使えるはずか」を争う負担を減らす

ケベック州には以前から、商品が通常の用途で合理的な期間使えることを求める法定保証がある。今回の制度は、その保護に商品別の明確な修理保証期間を加えるものだ。

従来の保証では、支払った価格や使用条件などから、故障までの期間が短すぎることを示す必要があった。新しい「正常作動保証」では、対象期間内に正常に作動しなくなったことが、修理を求める基本的な根拠になる。OPCが公開した保証の比較資料は、この違いを整理している。

家電の故障は、修理代だけでなく、販売店やメーカーへの説明にも時間がかかる。保証期間を数字で決めることで、消費者と事業者が確認すべき出発点をそろえた。

ここがポイント: 新制度の中心は、対象期間内の故障について無料修理を求めやすくすること。期間が終わっても、従来の「合理的な期間使えること」を求める法定保証まで消えるわけではない。

冷蔵庫6年、洗濯機5年――商品ごとに期間を固定

保証期間は、すべての商品で同じではない。OPCが示す対象と期間は次のとおりだ。

  • 6年:調理用レンジ、冷蔵庫、冷凍庫、エアコン、ヒートポンプ。
  • 5年:洗濯機、衣類乾燥機、食器洗い機。
  • 4年:テレビ。
  • 3年:ノート・デスクトップパソコン、ゲーム機、携帯電話、タブレット。

ブランドや価格帯によって、法定保証の期間が短くなることはない。安価な対象商品にも、同じ期間が適用される。OPCの事業者向けQ&A

ただし、契約日と納品日は区別する必要がある。新制度の対象になるかどうかは、10月5日以降の契約かで決まる。一方、3〜6年の保証期間を数え始めるのは納品日だ。10月4日以前に購入契約を結んだ商品は、納品が5日以降でも、この新保証の対象にはならない。

この区別は、注文から配送まで間が空く大型家電で特に重要になる。法律情報を提供するÉducaloiの解説も、対象商品と保証の起算日を案内している。

有料の延長保証を買う前に確認できること

無料の法定保証が加わると、家電売り場での判断も変わる。消費者は、有料の延長保証がどんな保護を上乗せするのか、先に確認できる。

OPCによると、販売店は対象商品の広告価格の近くに保証期間を明示する必要がある。追加の保証を提案する際の説明書面も、新制度を反映した内容に更新される。OPCの新しい事業者義務

実際に、ホーム・デポのカナダ向けサイトも、10月5日から対象商品に法定保証が自動で付くことを案内している。部品と工賃をカバーする旨も記載されており、小売店の購入案内に新制度が組み込まれている。ホーム・デポの保証案内

有料保証を比較する際は、少なくとも次の点を見ることになる。

  • 無料の法定保証と重なる修理内容は何か。
  • 法定保証の終了後、どこまで期間が延びるか。
  • 法定保証に含まれないサービスが付くか。

「延長保証」という名前だけでは、追加料金に見合う内容は分からない。まず無料で受けられる保護を把握することが、比較の前提になる。

無料でも、すぐ修理できるとは限らない

制度の実用性を左右するのは、修理を受けるまでの時間だ。

OPCのQ&Aによれば、新保証には修理を何日以内に終えるという一律の期限はなく、「合理的な期間」での対応が求められる。無料修理の権利があっても、部品や担当者の手配に時間がかかれば、冷蔵庫や洗濯機を使えない日々は残る。

今後、修理の受付や部品供給が円滑に進めば、保証は家計の突発的な負担を減らす。一方、対応が滞れば、費用を負担する権利と、生活で必要な機器を早く使えることの間に差が生じる。これは制度開始直後に確認したい点だ。

価格への波及もまだ見極める必要がある。Radio-Canadaは6月の報道で、小売側が値上がりを懸念していると伝えた。ただし、それは事業者の懸念であり、制度開始後にどれだけ価格が上がったかを示す実績ではない。Radio-Canadaの報道

部品を入手できることと、無料で直せること

ケベック州では2025年10月から、修理部品やサービス、必要な情報の入手可能性に関する保証も強化されている。州のリサイクル推進機関RECYC-QUÉBECは、部品や修理サービスを合理的な価格で提供し、一般に入手できる工具で交換部品を取り付けられることなどを説明している。

こちらには、事業者が契約前に書面で知らせることで、一部の入手可能性を保証しない扱いが認められている。今回の無料修理保証と混同すると、「修理できる」と「自己負担なしで修理を求められる」の違いを見落とす。RECYC-QUÉBECの解説

次に見るべき3つのポイント

新保証は始まったばかりだ。年数の長さに加え、購入時と故障時に使いやすい制度になっているかが問われる。

  1. 価格表示:店頭やオンラインで、無料保証の期間が見つけやすく示されているか。
  2. 修理対応:申し込みから修理完了まで、生活に支障が出るほど待たされないか。
  3. 追加料金:販売価格や有料保証の内容がどう変わり、消費者が比較できる説明があるか。

冷蔵庫の「6年」という数字は、買うときの安心材料になる。その安心が故障時にも続くかは、修理窓口と部品供給が実際に動くかで決まる。

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