明石市の指定ごみ袋、9月から移行期間に 今ある袋はいつまで使える?|2026年9月8日版
兵庫県明石市で、家庭の「もやすごみ」に指定ごみ袋を導入するための移行期間が9月1日に始まった。従来のルールに合う袋は2027年2月28日まで使え、指定袋に一本化されるのは3月1日から。今ある袋をすぐに捨てたり、指定袋を買いだめしたりする必要はない。
今回採用するのは、袋代にごみ処理手数料を上乗せしない「単純指定ごみ袋」だ。市がデザインや規格を決め、小売店が市場価格で販売する。市の導入案内では、従来の市販袋と同程度の価格になる見込みとしている。
- 切り替え期限:2027年3月1日から本格導入。
- 対象:家庭から出る「もやすごみ」。
- 費用:袋の購入代金のみ。ごみ処理手数料の上乗せはない。
- 買い方:店頭への入荷時期は店舗ごとに異なるため、必要量を順次購入する。
9月は切り替えの開始。店頭に一斉に並ぶわけではない
移行期間は半年ある。市は9月4日更新の案内で、指定袋の販売は9月ごろから徐々に始まる見込みと説明している。
この期間は、従来使用していた無色透明またはブルー系の45リットル袋でも、新しい指定袋でも出せる。本格導入後は、決められた袋以外で出すと回収されないため、家にある袋の残量を見ながら切り替えることになる。
製品の供給側でも準備が進む。日本サニパックは、明石市向け指定ごみ袋8商品を9月1日から順次発売すると発表した。ただし、メーカーの発売日と近所の店舗への入荷日は同じとは限らない。同社の発売発表と、市が説明する「順次販売」を合わせて読む必要がある。
市は必要量だけの購入を呼びかけている。移行期間の初めに袋が見つからなくても、従来の袋が使える期限を確認しておけば、慌てずに済む。
「指定袋」と「処理の有料化」はどう違うのか
家計に関わる違いは、販売価格の中に何が含まれるかだ。
広報あかし9月号は、二つの方式を次のように分けている。
- 明石市の単純指定袋:市場価格で販売される袋そのものの代金。
- 有料指定袋:袋代に、市の収入となるごみ処理手数料を加えたもの。
ただし、手数料がないことと、すべての店で同じ値段になることは別だ。販売価格は市場価格なので、実際の購入時には容量や枚数、価格を確かめたい。
ここがポイント: 明石市で変わるのは、家庭の「もやすごみ」を出す袋の規格。袋を買う費用は必要だが、ごみ処理手数料を上乗せする制度ではない。
「もやすごみ」以外も同じ袋にするのか
すべてのごみを指定袋にまとめる変更ではない。
市の製造業者向け案内では、缶・びん・ペットボトルなどの資源ごみと、燃やせないごみについて、既製品の無色透明または無色半透明の15〜45リットル袋で出す予定としている。
家庭では「指定袋を買ったから、どのごみにも使う」と考えず、まず分別区分を確かめることが大切になる。
市民からは「買い物袋と兼用できないか」という提案も
袋を切り替えるなら、買い物からごみ出しまで使い回せないか。市が公開した2025年9月の市民意見には、スーパーやコンビニの袋を指定ごみ袋として販売してほしいという提案がある。
市は当時、小売店の理解と協力が必要であり、指定袋の普及に合わせて他市の動向を見ながら検討すると回答した。市が公表した意見と回答に記録されている。
これはSNS全体の反応を示すものではなく、導入前に寄せられた一つの提案だ。それでも、住民が求める使いやすさは具体的に伝わる。指定袋を別途買い置きするだけでなく、日常の買い物の中で手に入り、そのまま再利用できるかという問題である。
この回答だけで、レジ袋との兼用販売が実現したとは判断できない。今後は取扱店の広がりに加え、どのような売り方が採用されるかも確認したい。
次に見るのは、袋の配布と3月の切り替え
市は購入だけに任せず、袋を家庭へ配る方針も示している。
6月29日の市長記者会見では、9月に大小のサンプルを各1枚、広報紙と合わせて全世帯に配布する予定に加え、2027年2月ごろには45リットル袋10枚を全戸配布する方針を説明した。後者は生活支援と、本格導入に向けた周知を兼ねる。
9月8日時点で家庭が確認したいのは、次の3点だ。
- 手元の従来袋を、2027年2月末までにどの程度使うか。
- 普段利用する店で、必要な容量の指定袋を扱っているか。
- 市の配布案内と、ごみの種類ごとの新しい袋のルール。
切り替え直前に大量の古い袋が残ったり、指定袋を探し回ったりしないよう、次にごみ袋を買うときから容量と購入枚数を見直しておきたい。
